敗れども負けず 新潮文庫　た－１２７－２

敗れども負けず 新潮文庫　た－１２７－２
新潮社
武内／涼∥著

関東管領・上杉憲政は、主たる史書で、臆病、暗愚と記されてきた。しかし敵襲により城を追われると、唯一の美点“他人を信じる素直さ”が血路を開く（「管領の馬」）。強者に敗れ、苦渋を味わった男たちが燃やす再起の闘志。
関東管領・上杉憲政は、主たる史書で、臆病、暗愚と記されてきた。しかし敵襲により城を追われると、唯一の美点“他人を信じる素直さ”が血路を開く（「管領の馬」）。将軍後継に揺れる鎌倉幕府。尼将軍・北条政子は、かつて仏門へ追いやった頼朝の庶子・貞暁の還俗を恐れていた。禍根を残す二人が高野山で向かい合う（「もう一人の源氏」）。強者に酸れ、苦渋を味わった男たちが燃やす再起の闘志！

武内　涼（タケウチ　リョウ）１９７８（昭和５３）年、群馬県生れ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第１７回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』で２０１１（平成２３）年にデビュー。’１５年『妖草師』シリーズで徳間文庫大賞を受賞。『駒姫―三条河原異聞』は’１７年に「週刊朝日」の「歴史・時代小説ベスト１０」で３位に選ばれた（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

Artikelnummer / ISBN: 9784101015521