棺に跨がる 文春文庫　に１８－３

棺に跨がる 文春文庫　に１８－３
文藝春秋
西村／賢太∥著

同棲相手の秋恵と貫多が繰り広げる人間模様。暴力沙汰、関係悪化と懐柔策の果てに…。平成の私小説作家、面目躍如たる４篇を収める。
カツカレーの食べかたを巡って諍いとなり、同棲相手の秋恵を負傷させた貫多。秋恵に去られる事態を怖れた彼は、関係の修復を図るべく、日々姑息な小細工を奔するのだが―。「どうで死ぬ身の一踊り」の結末から始める特異な手法で、二人の惨めな最終破局までを描いた連作私小説集。“秋恵もの”完結篇。

西村　賢太（ニシムラ　ケンタ）１９６７年、東京都生まれ。中卒。２００７年に『暗渠の宿』で第２９回野間文芸新人賞受賞。１１年「苦役列車」で第１４４回芥川賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

Artikelnummer / ISBN: 9784167905941