界 文春文庫 ふ19-4
16,00 €
inkl. 7 % MwSt. zzgl. Versandkosten
界 文春文庫 ふ19-4
文藝春秋
藤沢/周∥著
妻子と別居中の榊は、恋人を東京に残したまま、地霊うごめく土地を遍歴する。秋田の娼家と清廉な女子高生たち、三河八橋で一夜を共にした人妻の乳房…。官能と死のあわいから異界が立ち現われる瞬間を描く、藤沢周の本格小説集。
妻子と別居中の榊は、恋人を東京に残したまま、地霊うごめく土地を遍歴する。秋田の娼家と清廉な女子高生たち、厳冬の佐渡で理容店の女主人が持つ剃刀、三河八橋で一夜を共にした人妻の乳房、非在ゆえに一層ふくらむ女たちの気配―官能と死のあわいから異界が立ち現われる瞬間を描く、藤沢周の本格小説集。
藤沢 周(フジサワ シュウ)1959年新潟県生れ。法政大学文学部卒業。書評紙「図書新聞」の編集者などを経て、93年「ゾーンを左に曲がれ」で作家デビュー。98年「ブエノスアイレス午前零時」で第119回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Artikelnummer / ISBN: 9784167912567