芭蕉という修羅 新潮文庫 あ-18-12
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芭蕉という修羅 新潮文庫 あ-18-12
新潮社
嵐山/光三郎∥著
「古池や蛙飛び込む水の音」の句を詠んで華やかな江戸文化人サロン注目の俳諧師となった松尾芭蕉。しかし、その芭蕉にはもう一つの顔があった。水道工事監督、幕府隠密、イベントプロデューサー。欲望の修羅を生きた「俳聖」の生々しい人間像を描き出す。
「古池や蛙飛こむ水の音」の句を詠んで華やかな江戸文化人サロン注目の俳諧師となった松尾芭蕉。遂には「風雅の正道」と喧伝され、没後は朝廷から「飛音明神」の号を賜り、偶像化され神となった。しかし、その芭蕉にはもう一つの顔があった。水道工事監督、幕府隠密、イベントプロデューサー。それぞれに危うい博打を打ち、欲望の修羅を生きた「俳聖」の生々しい人間像を描き出す決定版評伝。
水道工事が本業である;鞍馬天狗が大好きで;嘘つき芭蕉の誕生;デビュー戦「俳諧百韻」;埋木の謎;万句興行とはなにか;延宝八年の不吉な出来事;あだにやれゆく芭蕉葉;逆襲と戦略;乞食の翁は負けない;蛙飛こむ二十番勝負;鹿島凱旋;危険な旅へ;『おくのほそ道』とはなにか;見えないものを見る;そして欲望の都市を目ざす
嵐山 光三郎(アラシヤマ コウザブロウ)1942(昭和17)年、静岡県生れ。雑誌編集者を経て、作家活動に入る。’88年、『素人庖丁記』により、講談社エッセイ賞を受賞。2000(平成12)年、『芭蕉の誘惑』(後に『芭蕉紀行』と改題)により、JTB紀行文学大賞を受賞。『悪党芭蕉』が’06年に泉鏡花文学賞を、’07年に読売文学賞を受賞した。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Artikelnummer / ISBN: 9784101419138